「マエストロ、それはムリですよ・・・」 ~飯森範親と山形交響楽団の挑戦~

この数年、日本のオーケストラ界でひときわ注目を集めているう山形交響楽団。

各メディアに紹介されることも多くなり、名実ともに日本を代表するオーケストラのひとつになった。

この山響で音楽監督を務める飯森範規は、世界を股にかけて活躍する”超売れっ子”マイストロ。映画『おくりびと』出演や、TVドラマ『のだめカンタービレ』の指揮演技指導を担当したことでも知られている。

山響の成功には飯森の類い希な音楽性はもちろん、楽団員や事務局を引っ張る経営的手腕と、常に前向きでしなやかな発想力にそのカギがあった!

これといった話題も少なく「いわゆる地方のオーケストラの一つ」などと評価されるに過ぎなかった山形交響楽団(山響)。

ところが最近、その山響がとにかく熱い!

充実したその演奏は着実に観客動員数を伸ばし、そればかりか、さまざまな取り組みによって東京や他の地方から”お手本”と目されるようになオーケストラに変貌した。

その改革を先陣斬って進めていたのが、2004年に常任指揮者、2007年に音楽監督に就任した指揮者・飯森範規である。

旧来の発想に安住していた楽団員や事務局に「それはムリですよ・・・」と言われ続けながらも、飯森は手綱を握り、走り続けた。

しかし、飯森は改革は奇をてらったものでもなければ、無理難題を押しつけるというものではなかった・・・・・・。

—その改革の中身とは?

—山響にいったい何が起きたのか?

—飯森の考え方の根底にあるものとは?

文章は、脚本家・フリーライターの松井信幸氏。飯森範規氏との度重なる打合わせ・取材を中心に、山響を取り巻く多くの方々への取材をふまえルポルタージュ風にまとめられた一冊。

発売元(株)ヤマハミュージックメディア

四六判縦/並製本/200ページ

定価1,600円(+税)

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